ニュークレスト
ヒルサイド・ハイランド
ジェイコブ:
「あーあ!」
「何が悲しくてお前と釣りしなきゃなんないんだよ」
アーサー:
「ハハハ。良いじゃんたまにはこういうのも。
ジェイコブは釣りなんてやったことないだろ?」
ジェイコブ:
「待つのは嫌いだからな。水面をじ~~~~っと見てるだけなんてよう。
どうせなら大物釣ってケイトに料理してもらうか。
……ねえな」
アーサー:
「あいにく俺は待つのが得意なんだ。
……何も考えなくて良いし。
ところで、どうなの?バンドは?」
ジェイコブ:
「実はな……あまり良い状況じゃねえ。ほぼ毎日喧嘩続きで雰囲気が最悪でな。
そもそもギターのクソ野郎が問題なんだ」
アーサー:
「……でも、メジャーレーベルに移れるかもって話だったろ?」
ジェイコブ:
「そこでだ。そのことについてお前に話が……」
アーサー:
「かかった!!」
ジェイコブ:
「マジかよ!?」
アーサー:
「ふんっ!!」
「よーし!一匹釣れた!」
ジェイコブ:
「小っちえじゃねえか!!」
アーサー:
「良いんだよ。俺にとっては上出来だ」
ジェイコブ:
「ああそうかい。幸せだよお前は」
「(隣のじいさんなんか見てみろ、すげえじゃん。しかもこれ見よがしに)」
「(しかも妙にすかしてんのが腹立つな)」
「よし、俺もやるからには絶対釣ってやる!」
(くいっ!)
「お?」
「来たーーーーーーッ!!!!」